赤岳ショルダーリッジ右

3月29日は日帰りで八ヶ岳の赤岳ショルダーリッジ右ルートへ。

【今回のタイム】
5:45美濃戸口~8:40行者小屋(35min準備)~10:45主稜取付
~11:55ショルダー右リッジ右側取付~16:30登山道
~17:05赤岳展望荘発(ギア整理等)~19:55美濃戸口

城ヶ崎でノンビリでもいいけど八ヶ岳のバリエーションも時季的にラストかな何て思ってたところ。
日曜日の天気が悪いので土曜日に日帰りでショルダーリッジ右でどう?との連絡に二つ返事で決定。


春が近づき、歩き始めはもうすっかり明るくなっていた。
スタートが遅くね?との突っ込みは受け付けませんw

力のある日差しが暖かく歩くうちにどんどんと薄着になっていくが、八ヶ岳はまだまだ白銀の世界。
すっかり雪に埋もれている行者小屋でストックやら一部の荷物をデポして文三郎道へ。
薄い踏み跡の残るトラバースを辿り、ボルトを掘り出した赤岳主稜の取付でロープを出す。
どこもかしこも急峻なので足場を作っても少々やりにくかった。
ハーネスや登攀道具はあらかじめ身に着けてくるのが正解だったと反省。
20140329shoruda01

最初は赤岳主稜の1ピッチ目のチョックストーンを越え、ルンゼを乗り越して雪の急斜面を下降する。
ルンゼでは中途半端につららが残る滝の上からは緩んだ氷や小石がパラパラと落ちてきて怖い。
滝の左壁辺りにハーケン2枚のビレイポイントを見つけたが、更に下までトラバースしていく。
ボルトハンガーが見えると言われて追い付くと確かに続いている、少々難しそうな壁の中に。

下部は雪に埋まっていると思われるが、恐らくショルダーリッジ右の右側ルート1ピッチ目だろう。
20140329shoruda02

ショルダー1ピッチ目、トップ。(Ⅴ級は欲しい)
低い位置にハンガーの無いボルトがあるが雪で取付が上がっているので使うことも無かった。
登り始めようとしたもののかなり悪そうなので仕切り直し、暖かいのをいいことに素手になって登攀開始。
しっかりムーブは出てくる上に、近くのガバはどれも信用できなかったりとフリーにアルパインの登りを加えてくる感じ。
丈夫なボルトと綺麗なクラックがあり、カムもしっかり決まって心強い。
と思っていたらフォローしてきたのーるに「リンクカムがロープにぶら下がってたけど置いてったの~?」と聞かれた。
バチ効きだ~!と思っていたカムはクラック内にベルグラがあり滑って外れていた模様。
なんてこった!
最後のボルトにクリップしてからは岩も「埋まっているだけ」のものが多くカムも使えない。
支点をとる煩わしさは無いし、ボルトは頑強だったから登ることだけに集中できる(ランナウトは考えない)。
少し前に見たイギリスのヘイゼルちゃんってこんな気分?とか思ったり。
いや、彼女はもっとプアプロなのだろうけれど。
安定したバンド状のところまで登るとハーケン3本が埋まっていたのでピッチを切る(25m)

ビレイをする合間に左手にボルトがあることに気付いた。
そこまでモロいルンゼを3mちょっとくらいトラバースしてもらいビレイポイントを再構築。
ショルダーリッジ右の左側ルート1ピッチ目は草付混じりで左側よりここへ登ってくるのではないだろうか。


2ピッチ目+少し、フォロー(出だしはⅤ級あっても)
出だしは悪い上にまともな支点が取れない。
心許ない残置ハーケンと手で折れそうな灌木に巻いたスリングを回収しつつ感謝。
20140329shoruda03

岩を越えると尾根を雪壁伝いに歩き(場合によって草付?)、岩壁の前でロープがいっぱいとなり岩角でビレイ。
正面の壁も登れそうではあるし残置スリングがあるらしいが、もう少し簡単なルートがあるのでは?と相談。
20140329shoruda04

ビレイポイント手前の丈夫な灌木でセルフを取り、ビレイに切り替えて先を探ってもらう。
右手を回り込んだ先に登りやすそうなラインがあったそうで、ビレイしてもらい追い付く。
残置1枚とカムで支点を作成してあった。

3ピッチ目、トップ(Ⅲ級でも)
こちらは確かに正面より易しそうで、登ってみると見かけ通り。
残置支点も要所要所に現れるが浮石で落石を起こしてしまったりして焦る。
岩が固ければもっと快適なのにと思いつつ慎重に登る。
1か所乗り越す個所があったが新しめの軟鉄ハーケンがしっかり打ってあった。
最後は雪壁になり(場合によって草付?)、ぐいぐいとロープを伸ばせる。
20140329shoruda05

次の岩壁を前にロープ一杯になったところでしっかりした岩角と残置2枚でビレイ。


4ピッチ目、フォロー(Ⅲ級でも)
最初は難しく無い岩を登っていくが、モロいので殆ど支点を取らぬままにロープを伸ばしていく。
20140329shoruda06

最後は雪のナイフリッジがアクセントとなりとても景色が良い。
20140329shoruda07

岩壁を少し右手へ回り込んだところに残置が2枚あるビレイポイント。


5ピッチ目、フォロー(Ⅳ級あるかな)
リードしていい?と聞かれ、1ピッチ目でメンタル枯渇気味だったのでありがたくフォロー。
ワイドクラック気味の隙間に向かって入り込んで行ったところで「え~!?」と声が。
どうしたの?と聞くと「まだまだ稜線が続いていて先は長いよ~」と。
20140329shoruda08

隙間を抜けると難しく無い岩が続き、ロープ一杯となったところで残置2枚でビレイ。
この辺りからずっと稜線を辿るので景色が良くて気分が良かった。
20140329shoruda09

6ピッチ目、トップ(Ⅱ級くらいで)
岩と雪がミックスに現れ好きなようにラインを取れそうなので、なるべく稜線伝いに弱点を探して登っていく。
20140329shoruda10

ロープの残りを聞いて目星を付けた岩まで登り、丁度いっぱいになったところのピナクルでビレイ。
泥粘土で岩を固めたような八ヶ岳らしい岩稜帯なので、どこまで信頼して良いのか分からない岩を確認してからスリングを掛ける。
20140329shoruda11

7ピッチ目、フォロー(Ⅱ級くらいで)
まだまだ続く雪と岩の快適な稜線。
ビレイポイントの足場が安定していたのでロープがいっぱいになったところでセルフを解除して支点を回収してしまう。
ロープいっぱいとコールをしても、少し動きが止まった後にまた動き始める。
やっぱりそうかと思い登り始めることにする。
姿が見えたところでロープいっぱいだよ~と伝えると同時登攀してくると思ったとの返事。
つーことでそのまま50mのロープを伸ばしたまま同時登攀していく。
20140329shoruda12

登山道だ~!との声が聞こえ、支点を作るポイントが無いと言うので一応ボディビレイにしてもらう。
追い付くと縦走路の踏み跡が近くを通るピークに辿り着いた。
すぐ隣のピークがショルダーかな?と言うことになり、そちらのピークで記念撮影。

赤岳のピークも近いけれどパスして赤岳展望荘より地蔵尾根を経由して下山することにする。
20140329shoruda13

地蔵尾根の最初は急峻だがしっかりとトレースがあったので下りやすかった。
日没間際の行者小屋でデポして荷物を回収し、ヘッドランプを準備して下山。
美濃戸口へ辿り着いた時にはすっかり暗くなっていた。


赤岳主稜より少し難しい程度で丁度良いかなと思っていたが、とんでもなかった。
予想外に難しかったりボロボロだったり、登り続けの充実した楽しいルートを満喫した1日となった。
難しい、ボロい、けど楽しいと評判通りって本当ですね。
ありがとうございました!


【メモ】
今回は50mダブルロープ1本で登ったけれど2本の方が無難か。
キャメ0.4~0.75が有効。
ナメてかかったらあかんw
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晴れた日のアウトドアが好き。
猫を見るとちょっかい出そうとする。

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