4月12日は太刀岡山の右岩稜と左岩稜へ行ってきた。
(右岩稜は最後のピッチを割愛して懸垂下降)
太刀岡山のマルチにはとてもも良い天気。
まずは右岩稜、100岩場を見ながら下部岩壁を右手に歩き、白っぽいガレ場の先に取付を確認してくる。
既成ルートを利用しているので分かり易かった。
ジャンケンでどちらが1と3ピッチ目を登るか決めてスタート。
1ピッチ目リード
凝灰岩らしいカチカチ10a、まだ岩が冷たくてフリクションは良いが指が冷えてくる。
前方にリングボルトと細いロープスリングの終了点らしきものが見えていたが、こちらは違ったらしい。
左手のカンテ上にペツルのアルミハンガー2本の終了点があるのでそちらを目指してトラバース気味に。
2ピッチ目フォロー
最初の何歩かがバランスが悪くてホールドも使いにくいして少し焦る。
ステンレスボルトがあるのでクリップすれば安心、ガイド氏の必要最小限なベスト整備って感じ。
その上は簡単になりプロテクション無しで樹林帯を岩壁の手前まで登り立木でビレイ。
3ピッチ目フォロー
モサモサして分かりにくいが目印のハングへ向かうクラックに入り込んで行く。
プロテクションは基本的にカムだがカンテを回り込むトラバースの手前にだけステンレスボルトがある。
これまたガイド氏のピンポイント整備が絶妙な感じ。
トラバースの部分が細かくて凝灰岩慣れしていないからか細かくて焦る。
リングボルトの先にボルトハンガー2つの終了点。
4ピッチ目トップ
ボルト間隔も近くて景色が良いカンテ沿いの登り易いカチルート。

終了点は岩の頂上にまたペツルのアルミハンガーの終了点に色褪せたロープが掛かっている。
ペツルのアルミハンガーに錆びたボルトの組み合わせって好きになれないなぁ。
ここでトポ通りに反対側へ懸垂下降するとこちらへ戻れなくなるので終了としてしまう。
登ってきた方向へ3回の懸垂下降で降りると取付まで3ピッチだった。
(今回は60mシングルロープ使用)
カムはハンドサイズ以下1セットで十分か。
ザックのところへ戻り、おやつを食べて休憩してから左岩稜へ。
今回のオーダーは前回に登ったときと逆の順番にすることにした。
1ピッチ目フォロー
なんと真新しいピカピカのリングボルトが打たれている!?
なんて前時代的がやり方をする人がいるのだろうか。。。
リングボルトは本来リードには強度が不足しているのだからアブミで登ったのかなこの人は。
2段目の快適クラックは記憶より広めで男性サイズだった。
トポにはハンド~フィストとあるけれど右側にある別のクラックを登っている人も多い感じ。
2ピッチ目トップ
簡単な凹角のクラックを登って立木でビレイ、は早過ぎる気がして1段上のクラックにキャメ2を使ってビレイ。
3ピッチ目フォロー
1段乗り越し、ワイドクラックをモゾモゾして登り、1本だけあるボルトよりフェイスを登る。
立木の先にあるボルトがビレイポイント。
が、今回は前の知り合いパーティーがまだビレイ中だったので灌木でビレイ
4ピッチ目トップ
ここからは岩稜の尾根歩き的に楽しめる快適なピッチが続く。
プロテクションは残置ハーケンやリングボルトが主体になりカムも時々使える。
ただプロテクションを取り過ぎるとロープが重くなりすぎるのでご利用は計画的に。
リングボルト2つのビレイポイントまで。
ここで知り合いパーティーに追い越させて頂いた。
5ピッチ目フォロー
キャメ3サイズのクラックを登って正面の岩を回り込んでリッジ沿いに登って行く。
今回は太い灌木でピッチを切っていた。
6ピッチ目トップ
リッジ沿いに進んでステンレスハンガーの終了点は早過ぎたのでランナーだけ取って先へ。
下にリングボルト2本が撃たれている場所があったのでキャメ2で補強してビレイ。
7ピッチ目フォロー
どんどんロープを伸ばしてハサミ岩の広場まで。
このピッチは前回もフォローだったのでピッチを切る場所が前回とずれていたらしい。
前回はどこで切ったか良く覚えていないけどまあいいか。
8ピッチ目トップ
おまけの岩の上へ登るピッチ。
1ピン目はキャメ3を使って後はリングボルト。
1歩が細かくて10aと言われても自分は文句言わないな。
5.9くらいが妥当なのかな、良く分からない。
懸垂下降で広場へ降り、岩を回り込んで小山ロック経由で、尾根のルートを利用して歩きで戻る。
今回のカムは前回と違って3が2つで4は不要、ハンド以下は1セットがベストな感じだった。
ロープは今回もシングル60mを使用。
春の日に右と左を合わせて14ピッチの楽しいマルチだった。
(参考トポ:左ロクスノ43号、右50号)
けど左岩稜は100岩に載ってた。